馬鹿がamazarashiを殺す

amazarashiが僕のヒーローアカデミアとのタイアップ決まりましたね。両方の大ファンにとって嬉しい限りです。ただ、ただこれだけは言わせてくれ。馬鹿はamazarashiを聴くんじゃねえ。

 

音楽なんてもんは誰が聞いてるかだとかそういうつまらんもんを気にしながら聴くもんじゃない。自分が良いと思ったらそれでいい。そうは思っていてもやはり気になってしまうものが人間ってなもんでしょう。俺は人間だからそういうの少しは気になるんだ。amz過激派古参ファンの俺はある日ツイッターでこんなツイートを目にした。「amazarashi聴いてたら死にたくなってきた〜」お前マジで殺すぞお前。死にたいんなら俺が殺してやるわかかってこいお前。

 

なんでこんなに憤ってるいるかというとだね、amazarashiね、確かに暗い、ネガティブな唄多いです。いや、ネガティブな唄ばかりといい直しても差し支えない。ただどの曲をとりあげても生を諦めるような歌詞は一切ない。辛い現実を歌いつつ、苦しい現状を歌いつつ、それでもと抗う歌ばかりだ。例えば「穴を掘っている」上辺だけを聞けば今にも死にそうな人間が生への絶望を唄う歌だ。けど実際はそうじゃない。そうじゃあないんだ。正確に読み解けば、こんな糞みたいな世界で失敗ばかりの人生で、いずれ死んで墓穴に入ることが決定していても、それでも死ぬまでは生きてみせろよってな歌だ。諦めの悪い人間になってしまうぜ〜ってとこはなんだ、タバコ吸ってるやつが「タバコなんて吸うもんじゃないよ」って言うようなもんだ。とにかく馬鹿は文脈が読めないからすぐ上辺だけで物を言う。

 

別に人の感性はそれぞれだし何を他人が思おうと無視すればいいってのは痛いほど分かってる。でもみんなは思うところあるはずだ。ゲーム好きだよって公言したら女の子が「私もゲーム好き!どうぶつの森とかやるよ!」って言い出すみたいな。音楽好きって公言したら「俺も結構ディープな音楽好きだよ!KEYTALKとか知ってる?」みたいな。俺は「amazarashi聴いて死にたくなる〜」ってのを見るとこれらと同じ無力感みたいなものに苛まれるんだ。

 

音楽には必ずファッション的な要素がつきまとう。KANA-BOONを聴いてるやつはウェーイだし、awesome city club聴いてるやつはお洒落なオタクだし、amazarashi聴いてるやつは心か人格に何らかの問題を抱えている。多分だけどawesomeのライブハウスにタンクトップの坊主頭が山ほど押しかけたらあのお洒落さん達はawesome聴いてるのダサい気がして聴かなくなってくんじゃないかな。同じようにamazarashiを聴いてる俺みたいな人間は、amazarashiに馬鹿が寄り付いてくることに酷い嫌悪感を抱く。そしてこんな頭ハッピーなやつらと同じ音楽を聴いていたくないと元々いたディープなファンは離れていく。そして残った頭ハッピーなやつらはすぐに次の消費される音楽に飛びついていき後には何も残らない。というところで馬鹿がamazarashiを殺すという訳です。

 

俺は信者だからamazarashi聴き続けるけど、そういう馬鹿がamazarashi聴いてることも自覚してるので外でamazarashiの話はしません。ぶち殺したくなるから自分一人で楽しむ口です。