俺みたいなのはbuck numberを聴けない。

buck numberをよく突っつくけど、決して嫌いなわけじゃないんですよ。むしろ良い曲作るなぁと思うんだけど、聴けないんですよ。そういった所の話を少しします。

誰しも音楽好きな人間はそのジャンルにハマった理由みたいなの、あると思うんですよ。俺がロックを聴きだしたのは小学校高学年の頃。姉が明るくて人当たりの良い性格なもんで当時はORANGE RANGEだとかノーバディノーズだとかとにかく流行ってるもんを聴いてたのを後ろから見ていた。
姉と対照的にインキャでオタク気質な俺は、そういう姉の姿を見て「俺はこうはなれないな」とよく劣等感を抱いたものである。
つまりは何が言いたいかというと、そういった流行っていて、クラスの人気者達が好んで聴くような音楽は、俺が聴くには分不相応な気がして拒否反応を起こすのである。
そんな俺が聴いていても、誰からも分不相応だと怒られない音楽を探した結果ロックに行き着いたのだ。
初めてBUMPやアジカンを聴いた時に「ああ、ここだな」と直感してなんだか安心したのを覚えている。
これが今でも変わらず流行りのJpopを聴けない理由である。
よく誤解されるけどJpopを見下してるだとか、流行りに乗るやつを馬鹿にしてるだとかじゃあ決してない。俺だって、俺じゃなければそういう人間になりたかったよ。
流行りの中にも良い曲はあることはちゃんと知ってるけど、悲しいかな俺の身の丈には合っていないんだ。どうかこの感じが分かってくれる人がいて欲しい。でないと俺はどうにかなってしまいそうだ。

よくサブカルウンコが、○○ってバンド応援してたけどMステには出て欲しくない〜〜みたいな鳴き声発するじゃないですか。アレ、正直分からんでもないんです。
バンドにとって注目を浴びて知名度が増えるっていうのは応援してる俺たちからすれば勿論喜ぶべきことだとは思うんです。
ただ知名度が増えることによって、あまりに眩しすぎて俺たちが仲間に入れなかった、クラスの人気者達が、俺たちの苦悩なんて露知らず良いものは良いと当たり前のように聴くようになるわけですよね。
するとどうなるか。なんだか俺たちは居心地が悪くなってくるわけです。俺たちみたいな底辺が人気者達と同じ音楽を聴いていていいものかと。だけどそういうとこを認めたくないから何かと「音楽性が変わった」だとか「昔のほうがよかった」だとか最もらしい口実をつけて人気者達から離れようとするんじゃないかなと思います。

けどまあロックすげぇ面白いし、こんな人間性だけどこれはこれで良かったなと思うよ。
以上です。ところでbuck numberって昔は良かったのに最近なんか変わったよね。