お守りがないと生きるのが辛い。

実は丁度1年前くらいから煙草をやっちゃってまして。

就職を目前に控えた今になって「個人的には吸い続けたいけどお仕事柄そういうわけにもいかないよなぁ…」と思い、元旦に初日の出を見ながら残ってた煙草全部捨てたんすわ。ンーーー、改めて考えると凄いな、って思うなあ。俺はやっぱ。凄いなあと思うなあ。 料理も作れるしさ、お菓子も作れちゃうし、ほんでー試験も合格したでしょ? ほんでー、さらにはも煙草も辞めるって? なかなかできないよ、そういうことは。なかなか難しいと思うよそういうことは。

 

そもそも煙草を辞めて偉いって可笑しな話だからな。本当に偉いやつはそもそも煙草なんか吸わねえ。ここを間違えて褒めると喫煙者共は脳が煙で燻されて馬鹿になってるので付け上がります。気をつけろ。

 

で、しばらく禁煙をしてみてなんですけど、まー辛い。別にニコチンが切れてイライラする〜とかはホント全然ないんすよ。何がこんなに辛いんだって考えると、俺にとって煙草って、たぶんお守りみたいなもんなんだなって。

 

そもそも俺が煙草を吸い始めたキッカケって聞こえが良い感じに言えば、対人関係のトラウマを払拭したいがためなんですよね。実際はトラウマなんてそんな大層なもんではないんだけど。何かしらその片鱗を感じる度に、煙草に火をつけて「俺はあの時の俺とは違う」と言い聞かせては自我を保つ努力をしていました。

あとはバイト前とか、嫌いな人に会う時とか、教授にお説教された時とか、なんかそういう時に煙草があると少し精神面が大人になったような気がして。元々が陰キャキモオタクなので、その対極にあるイメージの煙草を吸うことで心のバランスを取れる感じがするんですよね。馬鹿みたいな話だけど。

 

そんな状態で禁煙すると、逃げ場がなくなるせいで非常に辛い。トラウマの片鱗を感じるとひたすらに心がブレ始めるし、バイト中にミスはしちゃうし、不安で夜眠れなくなってくるし。時給払うから誰か俺を抱きしめてくれ。そして優しい言葉をかけながら俺が眠るまで手を握っててくれ。

 

久しぶりに吸う煙草はヤニクラしてくるし、舌がピリピリしてクソ不味かったです。いやーーーーー、辞めれんわ。