地下アイドルのライブを見てたら凹んでしまった話。

でらロック2日目、1日目ちょっとはしゃぎすぎたんでタイムテーブル緩めに組んだんですよ。そしたら逆に時間持て余しちゃって、適当にぶらぶらしてたんだけど、あるライブハウスの物販列が異常に混んでた。混んでたし、客層がキモいし、臭いしで、一瞬でアイドル枠のファンミ待機列だなと分かりました。

 

「そういやぁアイドルのライブって見たことねえな…」

こんなこと考えなきゃ良かった。魔が差した。今俺は非常に後悔している。

 

まず音楽的の話からします。率直な感想を述べると、あんな音楽が商業として成功していいわけねえだろって感じだった。明らかに口パクだし、何一つ惹かれるものがなかった。ただ一点、同じメロディライン、同じフレーズを多用してて、知能のぶっ壊れたキモオタクでも乗れるようにしてあるのだけは評価できる。そういうターゲットに合わせる努力は嫌いじゃあない。そして音楽は褒められたもんじゃないけど、それでも、壇上の女の子達は紛れもなくアイドルとしてそこに在った。顔の美醜や足の太い細いに差はあれど、それでも彼女達はアイドルだった。

 

んなこたどうでもいい。俺が今回の記事で言いてえのはキモオタについてだよ。キモオタ。俺は認識を改める必要がある。ごめんなゲーム友達のみんな、事あるごとにキモオタ呼ばわりして。お前らはキモオタじゃねえ。本当にキモくないかって言われるとまた違う話になってくるけど、とにかくお前らはキモオタじゃねえ。

まーーーーーーーしんどい。ほんとに。キモオタ回転寿司。オタ芸を打つオタク、アイドルと同じ振り付けを踊り出すオタク、「ふぁぁぁ〜〜〜〜!!!!wwwww」みたいな奇声を上げ出すオタク、色んなオタクがおりました。俺は賢くないからよく分かんないけど、妖怪の正体みたいなのが分かったような気がした。中でも最もしんどかった瞬間は、アイドルたちが電車ごっこみたいなムーヴをした時、客席でハゲ・デブ・ハゲ・デブの組み合わせで同じように電車ごっこが行われていた時。こんな最悪なウロボロスあるんかよって思ったね。

 

話は変わるがライブでは一体感というものが重視される。俺たちは一体感を得るために手を振ったりモッシュするし、バンドマンたちはどうすれば一体感を出せるか曲作りや煽り方で苦心する。それでも100%の一体感なんてものは出せないのだ。何故か。客層が広すぎるからだ。一般的にライブハウスには、俺たち陰キャや、ライブキッズ、自治厨のババア、声のでけえババア、RGBの調整を極端にしたような髪色のババアと色んな人間が集まる。音楽性がニッチになればなるほど客層は洗練されていくが、それでも会場全体が一つになるのはやはり難しいものだ。

 

話は戻る。アイドル箱の一体感、マジで100%でした。何故か。客が全員キモオタだからだ。洗練されすぎている。あれだけ多種多様なキモオタが集まって好き勝手にキモ・ムーヴをしてるのに一体感が損なわれないってマジですげえ現象だな、と。感動すら覚えた。そのせいで、バンドマンの努力や、陰キャなりにバンドマンの煽りに乗ってモッシュしてた俺の努力はなんなんだろうと落ち込んだ次第でございます。タイトル回収終わり。

 

アイドルのライブという特殊な場であるとはいえ、客全体が壇上を想うあの姿には、俺たちも何かしら学ぶことがあるんじゃないかと漠然と思いました。

 

最後にちょっと面白い話をすると、アイドル箱自体はオタクが暴れるせいでスカスカなんだけど、俺みたいな怖いもの見たさの人間が入り口付近で溜まるせいで擬似的な入場規制(オタク隔離と言い換えてもいいかもしれない)が起こってました。

 

あとキモオタ観察かアイドル見るためか自分でも分からんけど、そのあと何故か何度もアイドル箱覗きにいってしまってました。

良くも悪くも何かしら勉強にはなるので機会があれば、アイドル箱、覗いてみることをお勧めします。

それでは。