要は心の子宮が疼くかどうか。

今の音楽界、終わってんなとつくづく思う。

俺は顔ファンがどうも嫌いだ。俺は、というか多くの"音楽"が好きな人たちもそうではないだろうか。

バンドマンはバンドマンなんだから、バンドマンとして評価されるべきである。例えばアイドルは求められる理想像を演じることに商品価値がある。つまりアイドルのスキャンダルや結婚は求める人たちの理想像から大きく逸脱する行為であるため、バッシングを受けたり商品価値が失われ挙句干されるなんてことも仕方ない話だ。

ではバンドマンの商品価値とは?考えるまでもなく音楽やライブパフォーマンスだ。

しかしながら、バンドマンの商品価値というものがおかしくなってきている。

分かりやすい例で言えばback numberの結婚報道や、KANA-BOON飯田の不倫スキャンダルで騒いでいた女たち。または俗に"顔ファン"と呼ばれるファン。

もちろん飯田の不倫は人間として許されることではないが、この報道がキッカケでファンを辞めたりKANA-BOONを聴かなくなったりっていうのはおかしくないか?

そもそもバンドマンは浮気する生き物であって人間ではないはず。浮気するバンドマンが許せないのであれば演歌か初音ミクを聴くしかない。初音ミクはオタクを裏切らない。

 

特に最近はバンドマンにアイドル性を求めるファンが本当に多いと感じる。もちろんバンドマン自体に魅力があるのは分かるが、それはあくまで付加価値であって本質は音楽。

 

またそういうアホなファンが増えてきたせいでマーケットもアイドル的に売り出そうとするバンドが多くなってきている。

その馬鹿らしい流れが俺の逆鱗に触れた。

以上680文字の前書き終わり。

 

official髭男dismというバンドがいる。

俺はこのバンドがもう好きで好きで、フリーライブに観客が2〜3人ほどしかいなかった時期からのファンである。サインもあるし記念写真も撮ってもらった。

official髭男dism、正直なところ歌詞が拙い部分がある。ライブパフォーマンスでスベる。vo.聡のMCがスベる。でもそんなところを含めて許容できるくらいポップで気持ちいい音楽性が大好きだ。

 

メジャーデビューが決まった。大いに喜んだのも束の間、所属レーベルを見て嫌な予感がした。ラストラム・ミュージックエンターテイメント。あのセカオワを輩出したレーベルだ。

 

嫌な予感は的中した。タイアップが次々決まる。可愛くなっていく服装。妙な世界観のMV。増える馬鹿。それを何とも言えぬ心持ちで俺は見ていた。

MV観ても曲聴いても、どことなく金の臭いがして素直に楽しめなくなっている自分がいた。

 

先日、フレデリックと髭男のツーマンが当たったので一抹の不安を抱えつつライブに向かった。

ま〜〜〜「夕焼け空にポエムが浮かんでる待受画面にしてたことありそうな」女の多いこと多いこと。もう髭男は俺みたいなのが聴いてていい音楽じゃなくなってたんだな………

 

演奏が始まる。

 

ああああああ〜〜〜〜〜ウオォオオオオーーーーツゥッッッ!!!!!!!❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️好きしゅきしゅき〜〜〜〜!!!❤️❤️❤️みんなかわ!み〜んなかわかわきゅんきゅんきゅい❤️❤️❤️❤️❤️❤️聡の滑っちゃうMC可愛いね❤️❤️❤️ちゃんまつはいつもかっこいいし、大ちゃんのおぼうし!みきゃ〜〜〜かんかわかわ〜〜〜❤️❤️❤️❤️ならちゃんは楽しそうに楽器弾いてて好き……ウキィ!!!❤️❤️❤️❤️ならちゃんが一番可愛いよ❤️❤️ほんとに童貞なの??❤️❤️❤️❤️可愛いね❤️❤️❤️❤️親戚のお兄さんになって❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️❤️

 

ガタガタぬかしてんじゃねえ。心の子宮が疼けばグッドミュージックじゃ。

 

NO MUSIC

 NO LIFE

〜要は心の子宮が疼くかどうか〜